モジゴケ科を疑う地衣類
モジゴケ科を疑う地衣類。樹木の根の露出部表面。2019年7月中旬撮影。
樹皮の上で蘚苔類を押しのけるように白色の薄い領域を広げ、その中に繰り返し分岐する黒色索状(紐状、線状)の構造を形成していました。前者は地衣体、後者は子器(菌類主体なら子実体?)というそうです。
地衣体は薄く立体的な構造物を作らないことから痂状と呼ばれ、。地衣類としては痂状地衣類または固着地衣類に分類されます[1]。
子器は種によって埋没/溝内部で突出/溝より高く突出と様々な形態を取るようですが、この写真では埋没しているように見えました。
続きを読むコウガイビル
樹木の幹1 m前後の高さを這っていたコウガイビルBipalium sp.(hammerhead worm、broadhead planarian)。2019年7月中旬撮影。乾燥に極めて弱い印象があるので、小雨後の茂った樹冠下という湿度の高い環境でも日中の高所にいたことに驚きました。一部写真ではLED照明により粘膜が輝いています。
形態は頭部が扇状から半円形で、その弦の中央から先端が鈍な細長い帯状構造(頭部以外の体)が伸びます。名前も外見も吸血で有名なヒルっぽいですが、こちらは他のぬるぬる系(軟体動物、ナメクジやカタツムリなど)を補食する肉食動物です。
思い当たる候補(クロイロコウガイビル、クロスジコウガイビル、ミスジコウガイビル)の中ではクロイロコウガイビルが最も近いと想像しています。
コウガイビルの名前は昔日本人女性の着けていた笄と形状が似ていることに由来するそうです。
続きを読む尾が再生中のニホンカナヘビ疑いトカゲ(背側)
緑色のネットで固まっていたニホンカナヘビを疑うトカゲ成体、尾が再生中、背側。2019年7月中旬。
ニホントカゲ成体とカナヘビ成体の鑑別には体の左右側面を走る帯状の模様(ニホントカゲは黒色、カナヘビは白色)が必要かと思いますが、背側からしか撮影しなかったので分からなくなってしまいました。また体長に占める尾の割合も基準となりますが、この個体では尾が明らかに短くて再生中の様子でした。一応、鱗のザラザラした感じからカナヘビと判断しています。
写真の尾の様子が再生中であるかどうかは裏付けを取っていませんが、カナヘビにしてもニホントカゲにしても短いので再生中だろうと想像しています。現時点では正常や奇形を除外していません。
雨の日のギンゴケ
小雨の日のギンゴケBryum argenteum。2019年7月中旬撮影。短い茎に葉が重なり合い、各葉の先端は白色あるいは銀色を呈する。
離れて見ると植物体あるいは植物群落も名前の由来となった銀色あるいは白色を呈する。周囲には他のコケも混じる。
OLYMPUS TG-5
2019年に多用しているOLYMPUS TG-5で撮影した写真一般の注意等。
- 深度合成や接写用のLEDを多用しています。
- 写真中央に紫色の円が映る
- ゴーストらしいです。被写体及び光源との角度や距離で調整可能とのことですが、日光下では難しいので諦めてそのまま映しています。