雑草観察ノート

雑草と呼ばれる植物が好きな素人が身近な動植物について調べたことを記録していきます。図鑑の1セクションから1枠程度のまとまりを目指しています。投稿してからも見直す方針です。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オランダミミナグサの名前

Wikipedia英語版によるとオランダミミナグサの一般的な英名はsticky mouse-ear chickweed、clammy chickweedだそうです。意訳するとそれぞれ「ねばねばしたマウスの耳のようなハコベ類」、「べとべとした(気持ち悪い)ハコベ類」。前者は形態優位、後者は触…

オランダミミナグサの若い個体

オランダミミナグサCerastium glomeratumの若い個体。2019年1月中旬撮影。 形態の観察と考察 道路沿いの花壇に群生していた小型の草本。背の低い個体では、茎は地面から直立しており、節間が短く地面のすぐ上から下の葉と直交して対生する。葉身は幅広で厚く…

単子葉植物の小型個体

交通量の多い道路脇の単子葉植物の小型個体。2019年1月中旬撮影。 考察 この形態の植物で鑑別すべきはイネ科Poaceae、カヤツリグサ科Cyperaceae、イグサ科Juncaceaeであり、何れもAPG IVでは単子葉植物monocots、ツユクサcommelinids、イネ目Poalesに含まれ…

花冠が青色と薄紫色のオオイヌノフグリ

オオイヌノフグリの花冠(淡青紫色と青色)。別個体の茎を並べたもの。手前の淡青紫色花冠は約1.3 cm、奥の青色花冠は約0.9 cm。2019年1月中旬撮影。川沿いの堤防に生えていた別個体の形態がよく似た花。どちらも赤褐色の長い花柄と2対4個の花弁を持ちます。…

ツブダイダイゴケを疑う痂状地衣類のレカノラ型裸子器

歩道のアスファルトに生えていたツブダイダイゴケCaloplaca flavovirescensを疑う痂状地衣類のレカノラ型裸子器。2019年1月中旬撮影。見下ろすと集落はアスファルトの橙色斑状汚れに見え、大きさは数センチ程度で近隣に散在していました。接写では橙色の小型…

乾燥状態のギンゴケ栄養体

道路の小さな用水路側アスファルトに生えていたギンゴケ(Bryum argenteum)の乾燥状態の栄養体。他のコケと混生して集落を形成していました。2019年1月中旬撮影。乾燥状態では見下ろして白色から銀色の膨らみに見えることがギンゴケの分かりやすい特徴です…

樹皮上に生えていた蘚類の胞子体(蒴、蓋、帽)

樹皮上に生えていた蘚類の胞子体(蒴、蓋、帽)。2019年1月上旬撮影。日当たりのよい樹皮上に生えていた蘚類の接写です。葉や柄とは異なるずんぐりした構造は胞子体の蒴(さく)で、先端が赤茶色のものは赤茶色部分が蓋、そこから下の淡緑色が壷に該当すると…

ウメノキゴケの仲間を疑う葉状地衣類地衣体

ウメノキゴケの仲間を疑う葉状地衣類地衣体。2019年1月上旬撮影。道路沿いの街路樹に生えていた葉状地衣類。形態は葉状で乾燥して薄いが硬く、丸みのある不整形から楕円形で複数回分岐。表側は灰白色あるいは灰青色。葉状体の辺縁は中心部(おそらく古いほど…

ハマキゴケを疑う蘚類

ハマキゴケを疑う蘚類。2019年1月上旬撮影。日当たりと水はけの良い公園の土壌でコロニーを形成して他の蘚類や草本と混生していました。見下ろした様子は、淡い緑色から緑色で星型の葉が地面から数センチ程度の範囲で直立していました。接写では、葉は薄く透…

木の洞に生えていた担子菌子実体の傘裏側接写

木の洞に生えていた担子菌子実体の傘裏側、管孔。2019年1月上旬撮影。白色から柿色の管孔壁に管孔数個大の黒色斑がありました。原因は自然な黒変、黒色真菌の寄生、外部刺激による変色と多数思い辺り、特定できる情報は見当たりませんでした。手前の密な白色…

切り株に生えていた担子菌子実体の傘裏側接写

切り株に生えていた担子菌子実体(キノコ)の傘裏側接写。写真の傘は外れて地面に落ちていましたが、明らかに生えているものと同じと判断しました。2019年1月上旬撮影。 傘の形態 傘は大型で厚い扇形、無柄でした。裏側は円形から多角形の針先大穴(孔)が密…

樹皮に生えていた茎葉体の蘚類

樹皮に生えていた茎葉体の蘚類。2019年1月上旬撮影。樹皮に生えていた茎葉体の蘚類。葉の大きさは数ミリで遠目には分岐を繰り返す緑色索状物に見えました。

木本の幹の樹皮に生えていた2種類の痂状地衣類

木本の幹の表皮(樹皮)に生えていた2種類の痂状地衣類。2019年1月上旬撮影。単純な接写モードで撮影したので周囲は焦点が合っていません。 形態 遠目には均一な褐色に見えた表皮は近くで見ると深い亀裂で多角形の領域に区切られていました。写真の地衣類は…

落葉層の菌糸体と黄色透明の水滴

土壌表面から数センチの落葉層に観られた菌糸体と黄色透明の水滴。水滴に輪が映っているのはカメラの部品の写り込みと考えられます。2019年1月上旬撮影。 形態と考察 乾燥した落ち葉(落葉)を数センチ掘ると軽度に湿潤な層が現れ、ほぼ完全な落葉に白色の糸…