タンポポの頭状頭状
タンポポ(おそらくセイヨウタンポポ)の種子散布後の茎頂および頭状花序断面。素人が調べながら書いているので、申し訳ありませんが間違え前提でお読みください。
左2枚は種子散布後の花茎先端の構造です。子房の付いていた小さな窪みが多数存在しており、左下には飛ぶ前の乾実が残っています。花茎周辺には枯れた苞片らしき構造が裏返って認められます。
右2枚は時間経過で乾燥した頭状花序(花茎頂を含む)の断面です。片方は単純な割面、もう片方はそこから子房を外したものです。今回は確認していませんが、頭花花序断面の下側に見える空洞は花茎の空洞から連続しており、小花が子房を付ける部位は花茎の先端が肥大した構造と推測されます。これは花床と呼ばれるそうです。子房を外したものの手前の茶色い付着物は汚れと考えられます。
以上の比較から、種子散布後の花茎先端の構造は茎頂であり、タンポポの頭花は成熟すると総苞内片が裏返って花床が反転することで乾果を風で飛ばすのに適した形態をとることが分かります。
以下は頭花断面の各部位の名称です。
*1:頭花