ギンゴケの銀色葉
ギンゴケ (Bryum argenteum) の乾燥した葉。葉は茎を覆い、先端が白色あるいは銀色を呈しています。植物体の間に砂や粘土を集める能力を持ちますが、住宅街の小路脇に生えたのでプラスチック線維のようなゴミも集めています。2018年11月下旬撮影。
ギンゴケであると判断した根拠は、乾燥した道路脇で均質な銀白色の滑らかに盛り上がったコロニーを形成しており、ルーペ像では先端が白色あるいは銀色、基部が緑色の葉が茎を覆うように立ち上がる像を認めたことです。
ギンゴケの葉の先端が白色あるいは銀色なのは葉緑体を持たない部分が乾燥したためであり、日光を反射することで乾燥を防いでいるそうです。湿潤な状態ではどうなっているのかは、雨上がりか霧吹きを片手にまた観察してみたいと思っています。
ギンゴケの英名はsilvergreen bryum moss、silvery thread mossであり、英語圏でも銀色は特徴的であることが分かります。