セイヨウタンポポ葉のうどんこ病と分生子
うどんこ病(powdery mildew)を発病したセイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)の葉から採取した菌体。ウドンコカビ科子嚢菌の分生子を疑う。2018年12月上旬撮影。
葉の表に白色粉末が多量に付着しており、裏側は比較的きれいでした。葉表の一部をカバーグラスで軽くこすり、スポイトで水道水を出し入れしてスライドグラスに載せて自由研究用の光学顕微鏡とスマホで撮影した像が上記の写真です。
大量の楕円形の構造は分生子(conidium)と考えられ、標本のほぼ全面に漂っていました。糸くずが絡まったような構造、おそらく分生子柄(conidiophore)もありましたが、菌糸(hypha)が見当たらなかったので諦めて撮影していませんでした。分生子がぼやけているのも菌体がないと勘違いして諦めていたからです。
一応、安めの光学顕微鏡、スマホ、スライドグラス、プレパラート、スポイトがあれば分生子の撮影はできそうでした。