ツユクサ葉裏の気孔ルーペ像
ツユクサ(Commelina communis)葉裏の気孔ルーペ像(順光)。2018年12月上旬撮影。
緑色の多角形領域の間に多数の明るい立体感のある構造が認められます。緑色の多角形領域は表皮細胞(epidermal cell)、立体感のある構造は気孔(stoma)、それらの境界は細胞壁(cell wall)と考えられます。
このルーペ像では気孔が中央と周囲に分かれることが何となく分かる程度ですが、ツユクサの気孔は1対の孔辺細胞(guard cell、stomatal guard cell)と4個の副細胞(subsidiary cell)から構成されることが知られています。また一般に孔辺細胞は他の表皮細胞と違い葉緑体を持ち、この葉緑体は気孔の開口に関わる機能を持つそうです。詳細は参考のリンク先などをお読みください。
気孔の分類には複数の方法があるそうですが、Wikipedia英語版によると単子葉植物の気孔はgramineous、hexacytic、tetracyticに分類され、それぞれ副細胞が2個、6個、4個とのことです。ツユクサは副細胞が4個なのでtetracytic(十字型)に含まれるかと思います。