雑草観察ノート

雑草と呼ばれる植物が好きな素人が身近な動植物について調べたことを記録していきます。図鑑の1セクションから1枠程度のまとまりを目指しています。投稿してからも見直す方針です。

木本の幹の樹皮に生えていた2種類の痂状地衣類

201901-2
木本の幹の表皮(樹皮)に生えていた2種類の痂状地衣類。2019年1月上旬撮影。単純な接写モードで撮影したので周囲は焦点が合っていません。

形態

遠目には均一な褐色に見えた表皮は近くで見ると深い亀裂で多角形の領域に区切られていました。写真の地衣類はどちらも痂状(葉状体や枝状物を形成せず樹皮に密着)で円形から類円形のコロニーを形成しており、色と形態で2種類存在することが分かります。

写真左側のコロニーは全体として平坦で辺縁が淡灰色、中心部が濃灰色あるいは黒色に見えます。拡大すると表皮の多角形領域辺縁部は淡灰色、中心部は濃灰色を呈しています。

写真右側の大きなコロニーは全体として平坦で淡灰色あるいは白色に見えます。拡大すると表皮の多角形領域に小型の突起あるいは大型の厚い壁のあるコップ状構造が複数並んでいます。突起とコップ状構造はどちらも表面が淡灰色あるいは白色で、コップ状構造の内側はベージュ色を呈しています。コップ状構造はレカノラ型子器(裸子器)であり、厚い壁はその果托と考えられます。

考察

大きなコロニーはLecanora属を疑いますが、大きなコロニーは特徴が少なくて判断できませんでした。

追加写真

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