雑草観察ノート

雑草と呼ばれる植物が好きな素人が身近な動植物について調べたことを記録していきます。図鑑の1セクションから1枠程度のまとまりを目指しています。投稿してからも見直す方針です。

コウガイビル

樹木の幹1 m前後の高さを這っていたコウガイビルBipalium sp.(hammerhead worm、broadhead planarian)。2019年7月中旬撮影。乾燥に極めて弱い印象があるので、小雨後の茂った樹冠下という湿度の高い環境でも日中の高所にいたことに驚きました。一部写真ではLED照明により粘膜が輝いています。

形態は頭部が扇状から半円形で、その弦の中央から先端が鈍な細長い帯状構造(頭部以外の体)が伸びます。名前も外見も吸血で有名なヒルっぽいですが、こちらは他のぬるぬる系(軟体動物、ナメクジやカタツムリなど)を補食する肉食動物です。

思い当たる候補(クロイロコウガイビルクロスジコウガイビルミスジコウガイビル)の中ではクロイロコウガイビルが最も近いと想像しています。

コウガイビルの名前は昔日本人女性の着けていた笄と形状が似ていることに由来するそうです。

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尾が再生中のニホンカナヘビ疑いトカゲ(背側)

緑色のネットで固まっていたニホンカナヘビを疑うトカゲ成体、尾が再生中、背側。2019年7月中旬。

ニホントカゲ成体とカナヘビ成体の鑑別には体の左右側面を走る帯状の模様(ニホントカゲは黒色、カナヘビは白色)が必要かと思いますが、背側からしか撮影しなかったので分からなくなってしまいました。また体長に占める尾の割合も基準となりますが、この個体では尾が明らかに短くて再生中の様子でした。一応、鱗のザラザラした感じからカナヘビと判断しています。

写真の尾の様子が再生中であるかどうかは裏付けを取っていませんが、カナヘビにしてもニホントカゲにしても短いので再生中だろうと想像しています。現時点では正常や奇形を除外していません。

OLYMPUS TG-5

2019年に多用しているOLYMPUS TG-5で撮影した写真一般の注意等。

  1. 深度合成や接写用のLEDを多用しています。
  2. 写真中央に紫色の円が映る
    1. ゴーストらしいです。被写体及び光源との角度や距離で調整可能とのことですが、日光下では難しいので諦めてそのまま映しています。

アメリカミズアブ


おそらくアメリカミズアブHermetia illucens。2019年7月上旬撮影。

全身が暗いメタリックなので日光の下では綺麗な虫だと思います。英語ではblack soldier flyと何だかかっこいい名前なのに日本語の別名は便所バチ。おそらくですが、昔の便所(厠)のような薄暗い場所では黒いハチに見えたからだと思います。

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