雑草観察ノート

雑草と呼ばれる植物が好きな素人が身近な動植物について調べたことを記録していきます。図鑑の1セクションから1枠程度のまとまりを目指しています。投稿してからも見直す方針です。

水田雑草(コナギ、チョウジタデ属草本、ヒメミズワラビ)

水田雑草(コナギ、チョウジタデ草本、ヒメミズワラビ)。2019年9月上旬。


コナギ。葉の形は多様らしいですが、この個体は先端の尖ったハート形(心形)、一部が被針形で同じミズアオイ科のホテイアオイとよく似ています。心形の特徴として葉基部が広がって葉柄を挟んでいます。


チョウジタデを疑うチョウジタデ草本


ヒメミズワラビの水上葉(栄養葉および胞子葉)。幅広で柔らかな印象の葉が栄養葉、細長く硬い印象の葉が胞子葉。

ニジゴミムシダマシ

切り倒された幹の上にいたニジゴミムシダマシCeropria sp.を疑う昆虫。2019年7月中旬撮影。

典型的なテントウムシ型で基本の色は黒。縦筋も明瞭。光が当たるとタマムシのように輝きます。翅に写っているのはカメラのディフューザー

参考文献

キソウメンタケを疑う突起物

切り倒された幹から伸びていたオレンジ色の突起物。2019年7月中旬撮影。

虫卵にしては幹と馴染んでいるので真菌を疑います。黄色と細長い形態からは膠質菌(jelly fungi)であるツノマタタケDacryopinax spathulariaとサンゴ菌(coral fungi、Clavarioid fungi)であるキソウメンタケClavulinopsis helvola(yellow club fungus)を思い浮かべますが、先端の分岐と透明感からはツノマタタケが近い気がします。実際には知識が少なくて鑑別しきれていません。

モジゴケ科を疑う地衣類

モジゴケ科を疑う地衣類。樹木の根の露出部表面。2019年7月中旬撮影。

樹皮の上で蘚苔類を押しのけるように白色の薄い領域を広げ、その中に繰り返し分岐する黒色索状(紐状、線状)の構造を形成していました。前者は地衣体、後者は子器(菌類主体なら子実体?)というそうです。

地衣体は薄く立体的な構造物を作らないことから痂状と呼ばれ、。地衣類としては痂状地衣類または固着地衣類に分類されます[1]。

子器は種によって埋没/溝内部で突出/溝より高く突出と様々な形態を取るようですが、この写真では埋没しているように見えました。

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