ツユクサの葉鞘と苞葉
ツユクサの葉鞘と苞葉。2018年12月上旬撮影。
葉鞘(sheath、ようしょう)と托葉鞘(ochrea、たくようしょう)*1の違いに混乱していますが、葉鞘は葉身の基部が広がり茎を巻く構造、托葉鞘は葉柄の基部から伸びた1対の葉様構造(托葉)が茎を巻く構造と理解しています。ツユクサの茎を巻く構造は単独かつ葉身と連続していることから葉鞘と判断しています。ちなみに単子葉植物(monocots)では葉鞘が普通に認められるそうです。
節間および花柄は先端付近で緑色、それ以下で赤褐色であり、間には移行像が認められます。赤褐色の茎を巻く葉鞘は淡緑色で赤褐色の節が茎と水平に複数走ります。先端の緑色の茎を巻く葉鞘は緑色です。他の部分の葉鞘は見ていないので他のパターンもあるかなと思っています。
写真で節から伸びるのは何れも花柄で、大型の苞葉の中に花冠が覆われています。
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参考
- https://ja.m.wikipedia.org/wiki/単子葉植物
- https://ww1.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/4-3.html
- 『写真で見る植物用語 第3版』(岩瀬徹、大野啓一著、全国農村教育協会)
*1:鞘状托葉とも。