雑草観察ノート

雑草と呼ばれる植物が好きな素人が身近な動植物について調べたことを記録していきます。図鑑の1セクションから1枠程度のまとまりを目指しています。投稿してからも見直す方針です。

単子葉植物の小型個体

201901-18
交通量の多い道路脇の単子葉植物の小型個体。2019年1月中旬撮影。

考察

この形態の植物で鑑別すべきはイネ科Poaceae、カヤツリグサ科Cyperaceae、イグサ科Juncaceaeであり、何れもAPG IVでは単子葉植物monocots、ツユクサcommelinids、イネ目Poalesに含まれます。

花穂を付けていない単子葉植物をシュート部分で鑑別する場合、葉鞘や茎の断面が重要となります。例外はありますが、以下が鑑別のヒントとなるそうです。

  • イネ科は茎が中空、カヤツリグサ科とイグサ科は茎が中実
  • カヤツリグサ科は葉耳を持たない
  • カヤツリグサ科は三数性

写真の植物は葉鞘が赤褐色で目立ちましたが、それ以外の目立った情報は得られませんでした。従って、科不明です。少なくとも自分の知識では、詳細な検討にはかなりの大型化や花穂が必要と考えます。

追記

葉は単葉、葉柄がなく平行脈で明緑色、細長い披針形。葉の基部は茎を巻いて葉鞘を形成する。葉鞘は葉耳を認めるが葉舌は認めない。

追加写真

201901-18
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