単子葉植物の小型個体
交通量の多い道路脇の単子葉植物の小型個体。2019年1月中旬撮影。
考察
この形態の植物で鑑別すべきはイネ科Poaceae、カヤツリグサ科Cyperaceae、イグサ科Juncaceaeであり、何れもAPG IVでは単子葉植物monocots、ツユクサcommelinids、イネ目Poalesに含まれます。
花穂を付けていない単子葉植物をシュート部分で鑑別する場合、葉鞘や茎の断面が重要となります。例外はありますが、以下が鑑別のヒントとなるそうです。
- イネ科は茎が中空、カヤツリグサ科とイグサ科は茎が中実
- カヤツリグサ科は葉耳を持たない
- カヤツリグサ科は三数性
写真の植物は葉鞘が赤褐色で目立ちましたが、それ以外の目立った情報は得られませんでした。従って、科不明です。少なくとも自分の知識では、詳細な検討にはかなりの大型化や花穂が必要と考えます。
追記
葉は単葉、葉柄がなく平行脈で明緑色、細長い披針形。葉の基部は茎を巻いて葉鞘を形成する。葉鞘は葉耳を認めるが葉舌は認めない。