ハマキゴケ属の胞子体(柄、蒴)
ハマキゴケを疑うハマキゴケ属(Hyophila sp.)の胞子体(柄、蒴)。2018年12月下旬撮影。
形態による考察
配偶体(緑色の部分)から直立して伸びた赤褐色の細長い柄と先端で膨らんだ暗褐色の円筒状構造は胞子体と呼ばれます。円柱状構造は蘚類の胞子嚢(sporangium)で蒴(さく、capsule)と呼ばれ、成熟すると脱帽して胞子を放出するそうです。また、この柄は蒴の柄なので蒴柄と呼ばれます。(おそらく)柄と帽は黄色から黄緑色を呈していました。
蒴の先端側、成熟すると脱落する部分を帽あるいは蘚帽(せんぼう)と呼ぶそうです。今回は成熟の観察や帽の取り外しを試していないのでどこが帽か断言できませんが、おそらく細長く伸びた部分が帽かと思われます。