花冠が青色と薄紫色のオオイヌノフグリ
オオイヌノフグリの花冠(淡青紫色と青色)。別個体の茎を並べたもの。手前の淡青紫色花冠は約1.3 cm、奥の青色花冠は約0.9 cm。2019年1月中旬撮影。
川沿いの堤防に生えていた別個体の形態がよく似た花。どちらも赤褐色の長い花柄と2対4個の花弁を持ちます。花弁は1対が左右対称、もう1対が左右非対称で、何れも末端から基部(花冠筒)へと複数の筋が走り、花筒部は周辺が白色で内側が黄色です。
大きさを無視した花冠の形態はタチイヌノフグリのイヌノフグリが鑑別に挙がりますが、どちらも花の直径が大きくて5 mm程度で、さらにタチイヌノフグリは極めて短い花柄を持ちます。
青色は明らかにオオイヌノフグリと判断できますが、淡青紫色は標準的な色とは異なる印象を受けます。変異の範疇かもしれませんが、ざっと調べた限りは詳細は分かりませんでした。